クイーンIIが大好きなクイーンファンは多い
往年のクイーンファンにとって最も大切なアルバムがクイーンIIです。
「クイーンII~ホワイトクイーンとブラッククイーンの啓示~」がアルバムの邦題でした。
原題は「QUEEN II」ですから、日本でサブタイトルが作られたわけですね。
レコードの両面をサイドホワイトとサイドブラックと表現していました。
アルバムジャケットもダブルスリーブタイプで外側が真っ黒のバックに黒い衣装を着たメンバー、内側が真っ白のバックに白い衣装を着たメンバーです。
徹底ぶりはアルバムの曲にも反映されています。
サイドホワイトはブライアン・メイの曲が4曲とロジャー・テイラーの曲が1曲。
サイドブラックはフレディー・マーキュリーの曲が6曲で、しかも息をもつかせぬメドレーです。
まさに、コンセプトアルバムと呼ぶにふさわしいものでした。
このアルバムで、ぶっ飛んだファンが多かったようです。
クイーンの最高傑作というファンが多いのもわかります。
このアルバムが日本で発表されたのが1974年6月です。
ちなみにデビュー・アルバムは同じ年の3月に発売されていますので、わずか3か月後の登場でした。
そしてアルバムはイギリスでは5位まで上がっています。
シングルの「輝ける7つの海」は10位まで上がっています。
つまり、この時点で本国イギリスでは売れ始めていたということです。
「クイーンは本国では全然売れていなかったのに日本のファンだけがクイーンの良さをいち早く発見し、クイーンは日本のファンが育てた!」というようなことを未だに言う人がいますが、これは完全に伝説であって、真実ではありません。
日本でファーストアルバムが発売されたのとほぼ同時期に、イギリスではセカンドアルバムからのシングル・カット曲がチャートの10位に入るくらいヒットしています。
本国では日本で売れる前から、ちゃんと売れるバンドでした。

ではなぜそのような伝説が生まれたかと言えば、来日した時の歓迎ぶりが「ビートルズ級」だったためです。
このようなスーパースターの扱いをされたのが初めてだったメンバーが、いろいろコメントし、それがメディアに乗る時にさらに尾鰭がついて伝えられたからのようです。
だから、伝説ですね。
本日の一曲
コンセプトアルバム「クイーンII」の代表曲はと言えば、「ホワイトクイーン」と「ブラッククイーン」です。
もちろん「ブラッククイーン」という曲はなく、「マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン」ですね。
万華鏡のように次々と変化するドラマチックな曲調は、この頃のクイーンの総決算的な曲ですね。
この曲を含むサイドブラックを奇跡と呼ぶファンもいるほどです。
日本のファンが曲を選んだ日本のためのグレイテスト・ヒッツに収録されています。
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