雑誌ミュージック・ライフと編集長
その頃の洋楽の情報源と言えば専らラジオと雑誌でした。
そしてロック雑誌といえば、ミュージック・ライフでした。
他にも音楽雑誌はありましたが、ミュージック・ライフです。
ここには伝説の編集長が何人もいます。
(以下敬称略とします)
1975年まで編集長をしていた星加ルミ子。
その時点ですでに伝説でした。
その後が水上はる子です。
ある意味、水上はる子が導いた方向に日本の洋楽シーンは動いていきました。
1978年までということであまり長くないのですが、日本にロックを定着させた功績は大きいと思います。
つづいて東郷かおる子が、1990年まで編集長でした。
この人にも様々な伝説があります。
若い頃は単なる普通のクイーンファン、というような感じもありました。
当時、編集者としての禁じ手をあまり深く考えずにやってしまいましたというようなエピソードも多数です。
このミュージック・ライフという雑誌に多くのロックファンは導かれていました。
そして、ドリーム・オンとかヒーセッド・シーセッドとか言う読者からのお便りコーナーもあって、毎月の楽しみでした。

ヤングジョッキー
もうひとつの情報源が、ラジオです。
特に貴重な存在だったのが渋谷陽一のヤングジョッキーです。
渋谷陽一のスタンスとして、エアチェックのリスナーのためにイントロに言葉を挟まず、最後までかけるというのがありました。
これがとてもありがたかったのです。
今でも、イントロに自分の声を載せたがるDJがいますが、リスナーとしては大迷惑でした。
イントロも聞かせてほしいというのと、録音して何回も曲を聞くので声を被せないでほしいというのでした。
もちろん渋谷陽一の選曲もとてもありがたかったです。
その他にも、「夕べのひととき」や「FMリクエストアワー」や「ダイヤトーンポップスベストテン(シリア・ポール)」など情報源のラジオ番組をFM雑誌でチェックして、エアチェックをしたものでした。
その中では「FMリクエストアワー」略してエフリクの二見和男が特に素晴らしく、と言うか他とは比較できないほど秀逸なDJでした。
その番組のなかで楽しかったコーナーは「鼬ミュージックインハイホニック」
新譜紹介コーナーではYMOの「ソリッドステートサバイバー」をテーマ曲に使っていたはずです。
本日の一曲
渋谷陽一の名前を出したので、レッド・ツェッペリンですね。
特に番組で頻繁にオンエアされていた「俺の罪」が今日の一曲です。
アルバム「プレゼンス」のB面の1曲目です。
プレゼンス <リマスター/スーパー・デラックス・エディション>